(261) 正月のボタン

正月のボタン

正月のボタン

 写真は、松の内を過ぎても咲き続けてくれたボタンである。抑制栽培したものだが、均整のとれた姿にりっぱな蕾を七つも付けていた。また 葉は緑濃く、枝々は赤く鮮やかだった。写真上は先月26日のもの、下は今月6日の撮影である。開花してからは、弱いが芳香も放ってくれた。

 このボタンは、親しい島根県の生産者が先月下旬に送って下さったものだ。品種は「八千代椿」で、寒牡丹ではない。事務所の応接フロアに置いたが、訪れたお客の何人かは目に留め、愛でてくれた。実は島根県は、この抑制栽培のノウハウを技術特許として国に申請し、認められている。まァ、いろいろな意味で「やられた!」という思いがしないでもない。

 それはともかく、満開は8日前後だったろうか。その後 花は完全に開ききり、花弁の重なりが平らに近くなった。まだ散らずにいた一昨日の早朝、その花に驚かされた。事務所で朝飯前のデスクワークをこなしていた時、ふと「まだ散っていないかな・・・」と気になり、応接フロアに行った。そして、いつも持ち歩いているミニ懐中電灯で花を照らした。すると一瞬、淡いピンクになっていた花弁が輝いた。ほんとうに光り輝いたのだ!薄明りのなかで、それはぞっとするほど妖艶だった。

 花びらは今日現在でも、一枚も散り落ちていない。健気なものである。外は雪ではなく冷たい雨が降っているが、心が温まる。送って下さった島根の女性生産者Kさんと、この「八千代椿」に心から感謝をしたい。

やはりボタンは花の王。色香という点でもそうかも知れない。 日々好日、日々感謝。 (K.M)