(273) モンゴル日記(3)

朝日の詩

【冬のテレルジ③  朝日のファンタジー】

 こんな面白い写真ができ上がるとは思っていなかった。同心円状に虹のような光の輪が、昇る朝日を囲んで写っていた!驚ろき、そして喜んだ。ただ プロの人や写真に詳しい人には、当たり前のことなのかもしれないが。

 今回の滞在時に撮影した写真のなかで、これは最も気にいった一枚である。カメラに関する知識はほとんどないが、筆者にすれば偶然にも生まれた「作品」なのだ。クラブハウスの従業員たちもまだ起きてこない夜明け前から、筆者は外に出たり入ったりしていた。それは前号で書いたとおりである。これは、その後に撮ったものである。

 ようやく太陽がその輝きを伴い、姿を見せた直後のこと。「目を傷めないかなァ」と、それが正しいのかどうか分からなかったが、心配だったのでカメラを持った腕を伸ばした。そうして目とカメラをできるだけ離し、クラブハウスのレストランの窓越しに、朝日に向かってシャッターを押した。時刻は午前8時29分。

 写真には、手前に植栽された樹木や、その先にコテージ群も写っている。昨年の夏、B氏と共にこのキャンプを訪れてゲルに泊まった。その時には、アジア系,欧米系の両方の人々が4,5組は滞在していた。しかし今回、客は筆者たち4人だけである。だから、事実上は貸し切りであった。まあ、もともとここのオーナーは親友B氏の友達だと聞いていたが。

 撮影を終えてコーヒーをすすっていたら、他の3人もようやく起きだしてきた。

冬のテレルジの朝、意外な写真が撮れて 日々好日、日々感謝。 (K.M)