【 臨時停車② 】
左右の写真とも、いわばモンゴル式踏切とでも言うべきものだ。前号で書いたが、列車が臨時停車した時の売り場からもっとも近い踏切である。こんな大きな踏切でも、日本のように警報機も遮断機もない。
写真左は、臨時停車した貨物列車がまだ写っている。だから 道路にはめ込まれたその踏切板が、上がった状態のままなのだ。こうした仕掛けでクルマを進入させない。踏切とはいうものの、いわば車止めである。
写真右は、列車通過後にそれが閉じた(下がった)直後のようすである。右側に見える緑の屋根の小屋には、踏切番が常時 詰めている。
ところで前回書いたように、臨時停車した貨車と貨車の間を行き来することも、道路での〝いつでも横断 どこでも横断〟も、自分の意志や判断でやる行為だ。日本でなら危険行為と言われるかも知れない。しかし、自分の意志でやった行為はすべて自分で責任を負うのはあたり前。この国ではそう考えられているようだ。
だから、日本のように「自己責任」などと随所で叫ばれない。きっと、そんなことをあえて言う必要がないのだろう。ところが日本で時々見られるように、自分でやった行為なのに事故などが起きると 、「おれは悪くない、誰かが悪い、誰かの責任だ・・・」などと言い出す、一種の甘ったれた思考とは縁がない生き方である。
安全も安心も結局は自分で確保しながら 日々好日、日々感謝。 (K.M)