(488) モンゴル日記(203)

【 エグ川めざして~10 】

 

 最奥の町テシグを出発して、一路エグ川をめざす。丘陵地帯を突っ切って、時には前号のように川越えもする。舗装道路などとっくに消えていた。けれど そんな道路の両側には、花をつけた植物がときおり姿を見せた。

 しかし、このパーティの一番の目的は釣りなのだ。したがって、明るいうちにエグ川の岸辺にたどり着き、テントも設営し、夕食もとらなければならなかった。それが最優先である。だから 日本の園芸屋が「あっ、止まって!あの花を撮影したい!」と叫んでも誰も耳を貸さない。親友B氏はそれをモンゴル語に訳してもくれない。

 そんなふうに、撮影したくてもできなかった植物がいくつかあった。ちょうど咲いていたシャクヤクなどはその代表である。山あいの道路沿いにあちこちで咲いていた。

 でも  途中でどうしても停車せざるを得ない場合もある。トイレ休憩だ。その貴重な時間を利用し、撮影した花が2枚の写真だ。帰国してから、植物のわが師=O先生にお聞きした。写真左はキンポウゲ科のキンバイソウの仲間だろうという。このオレンジ色が遠くからでも林間で目立つのだ。

 また右の写真はマメ科でホソバセンダイハギの仲間では、ということだった。この花はこの後、大群落をつくっていたのを何ヶ所かで見つけた。そんなとき、草原は黄色に染まっていた。

釣り師と園芸屋は同乗できない?! でも 日々好日、日々感謝。 (K.M)