(58) デイ・リリー

ヘメロカリス-その姿の落差-1

ヘメロカリス-その姿の落差-2

ヘメロカリスである。写真(上)は5月29日、(下)は花後で6月4日である。次から次に花が咲いてきても、わずか6日間でこれほどの変化を見せるのだ。この落差!まるで20歳代の美しい女性が、1週間後に再会したら、老女のような姿になっていた!こんな激変ぶりだ。

このヘメロカリスは、以前紹介した“やま”に植わっている。けれど、いつ誰が植えたものかよく分からない。しかし、キスゲと言われてきた。本当にユウスゲの別名のキスゲなのか,あるいは他の野生種なのか,園芸品種なのか等といったことは現在では断定できない。でも、確かにキスゲの仲間のようではある。

数百年前、キスゲ類やカンゾウ類がはじめは中国から、その後は日本からも欧州に渡っていった。その後 北米にも伝わり、栽培が盛んになっていった。そして、第二次大戦後のアメリカでは交配育種がどんどん進められ、園芸品種が次々に作出された。

厳密に言えば、そうした園芸品種をヘメロカリスと総称する、というように園芸植物事典などは述べている。しかし、一般的には野生種も含めてこう呼んでいるようである。参考までに調べたら、野生植物事典ではこの仲間はユリ科ワスレグサ属(Hemerocallis)とされている。

米国において、ヘメロカリスは‘一日花のユリ’という意味で“デイ・リリー”(day lily)と呼ばれ、多くの人々に親しまれている。また交配育種の点では、開花期間を延ばす方向で改良する流れもあるようだ。花色はかなり多様になって来ているので、今後はそれ以外の特長を持った新品種も現われることを期待したい。

花がしぼんでも 日々好日、日々感謝。 (E.O)