(60) ユリ“アスカ”

ユリ アスカ

 八重咲きのピンクのユリ“アスカ”である。

 オリエンタル系の八重咲き品種の中では、比較的整った花弁で重なりもよい。色あいも弱くなくきつくなく、程よいピンクである。

 その出自については諸説あり、日本から出たという話も、そうではなくオランダで見つけ出されたという話も聞く。また、誕生時期も今から5年前とか10年前とか、はっきりしない。ただ、世に出回ってきたのは最近になってからだ。

 以前にも書いたが、今の季節は切花であれ鉢花であれ、温室や圃場で育った花が事務所に次から次へと持ち込まれる。そして、カウンターやテーブルを飾っている。それが新しい品種になると、正直のところ大脳の老化も手伝い、その名前をなかなか覚えきれない。

 しかし、この“アスカ”という品種名は一旦聞くと忘れにくい。失念しても、思い出しやすい。筆者などは思い出せないとき、「アレアレ,あの豪華客船の名前・・・」。そうすると“アスカ”という名が浮かんで来る。それに、上述したように生まれや育ちがよく分かっておらず、いわば謎めいたストーリーも持っている。売れる条件を幾つか備えているように思う。

 最近のオリエンタル系のユリの中では、事務員さんたちの間で1,2を争う人気品種となった。

一重でも八重でもきれいな花あれば 日々好日で日々感謝。 (E.O)