(67) ジャボチカバの実

ジャボチカバの実

 ジャボチカバである。幹に直接 果実が付く、珍しい植物である。生れて初めて目にし、食してみた。

 木の幹に果実がなる姿は、ちょっと異様に映る。けれど、その果実は甘さも酸っぱさも程よく、うまい。木葡萄と呼ばれるのも確かに頷ける。ただ葡萄の食味・食感に似てはいるが、大きな種が入っていてちょっと邪魔くさい。

 幹に果実がなるからには、花も当然 幹から出る。白い花が咲き、それが実るのである。原産地はブラジルあたりで、南米では広く栽培され生食に供されているという。しかし、日持ちが良くないので、ジャムやゼリー,ジュースなどへの加工も盛んだという。

 このジャボチカバの実、食べたのはN園芸さんのビニールハウスだった。同社のS社長さんが食べ頃だと言って、紫色の濃くなった果実をぽろっと幹からもぎ取って、すすめてくれたのだ。

 日本に入ってきてからだいぶ経つというが、沖縄県や鹿児島県あたりでしか栽培されていないようだ。あまり普及はしていないという。おそらく それは栽培上の面だけではなく、上述したように果実の取り扱いの難しさもその理由ではなかろうか。S社長もそれらしい話をされていた。

 インターネットで検索をしてみると、ジャボチカバの様々な効能や、最近分かってきた有用成分などが紹介されている。素人ながらそうした点を考えると、ジャボチカバを素材にして健康食品が出来るのではないだろうか。だいたい日本の多くの地域が、夏にはこのように亜熱帯地域になりつつある現実を目の当たりにすると、そんな事を考えてしまう。

猛暑日でも 日々好日、日々感謝。とは言え毎日だと大変ですなァ・・・。 (E.O)