(191) 玉杉

玉杉1

玉杉

 写真は山形県の山五十川(やまいらがわ)の「玉杉」(たますぎ)である。国の天然記念物の巨木である。

 昔と大違いで、山五十川への道路状況が格段に良くなった。延伸した日本海東北道の「いらがわIC」で降りたら、10分足らずで玉杉への登り口に着いた。ここを訪れるのは今回で3度目になる。

 最初に訪れたのは四十代前半。現在のように玉杉への階段がきれいに整備されてはいなかった。この時はまず、巨大な存在感に圧倒された。見上げて驚き、そして唸った。強い印象と畏敬の念を抱いて帰った。

 2度目は十年ほど前だが、訪ねたのは夕方で雨降りだった。あたりは薄暗くなってきて、来訪者は筆者一人だった。この巨大杉の下をゆっくりと回っていたら、重々しい空気が流れて来て、しばし金しばりに会ったように立ち尽くしていた。不気味とも違う不思議な体験だった。

 高さ40m,目通り幹周り10m,根元周囲22mに及び、推定樹齢は1500年といわれている。とにかく大きさも歴史も けた外れなのである。

 ところで 玉杉は遠くからでも認識できる。下の写真で中央上部、杉山の上の方に周囲の杉と姿が異なる大木らしきものが見える。白っぽい曲がった太枝も突き出している。これが玉杉である。普通の杉の木のように円錐形にならず、樹冠部が丸っこく玉状になるのでこの名が付いたらしい。

 県内外から多くの人が来訪するようだ。階段登り口の小屋にある芳名帳のページを繰ると、首都圏からの人たちも少なくない。

この玉杉に接すると、大いなる心を授かるようで 日々好日、日々感謝。 (E.O)