【 北モンゴル最奥部を訪ねて22 】
道路から少し離れた所に大形の鳥を2羽 発見!「ツル?」。彼らは筆者たちのクルマが近づいても、飛び去らなかった。だから,この写真が撮れた。(写真上)
「Bさん,ゆっくりゆっくり!」。筆者の頼みに彼は珍しく応じ、速度を落としてくれた。これには別の理由もあったようだ。つまり,先頭車のBa氏たちがこの先で筆者たちを待っていてくれて、一緒に休憩をとるという段取りだったらしい。だから多少遅れても,たまに筆者の願いも叶えてやらなきゃ、という気持ちがB氏にあったみたいだ。
さて,鳥のことである。帰国後に鳥博士に判定してもらった。その結果,あのアネハヅルだったのだ!!数年前にNHKテレビが特集を組んで、このツルの特異な生態を放映した。筆者も偶然その番組を目にして、感動したのを覚えている。彼らはツルとしては体が最も小さいが、ヒマラヤを飛び越える大物なのだ。
彼らは暖かい時期には繁殖と子育てをしながらモンゴルなどで過ごす。そして,寒くなる前にインドに渡って越冬する。そのときに編隊を組み、あのヒマラヤ山脈上空を大飛行するのだ。
さて下の写真は,そのツルがいた場所の奥に立っていたゲルだ。3棟のうち2棟から、うっすらと煙が出ていた。彼らは昼食の準備だったようだ。ゲルから生活の匂いが感じられた。
「鶴を見て 休憩もとり 大草原」 日々好日、日々感謝。 (K.M)