この花は遠くからでも目立った。農場の栽培品だが、咲いている期間はこの一角がパーッと明るくなっていた。ヒューケレラという。
ヒューケラ(和名:ツボサンゴ)とティアレラ(和名:ズダヤクシュ)との雑種である。ヒューケレラという名称はそこから造語されたようで、属間交配ということになる。
どちらもユキノシタ科植物で、ヒューケラ属はそのグループの大半が北米に分布している。一方、ティアレラ属も5種のうち4種がこれも北米に、1種だけが日本を含む東アジアに分布する。
そうした理由だけではなかろうが、いずれもアメリカが栽培・育種の中心らしい。とくにオレゴン州などはこれに限らず、花卉園芸が盛んな地と聞く。うちの部長などもたまに訪れる。
さて、この写真のヒューケレラは“ブリジェット ブルーム”という品種である。正直申し上げると、うちの専売品ではある。育種家=アラン・ブルーム氏が作出したものだ。おそらく世界で最初に属間交配を成功させた品種だろう。世に出てから久しいが、いくつかの特長を持っていて人気を保っている。
まず、赤茶色を帯びる葉が美しい。株が小さくても、立ち上がる花茎が多い。鉢物でも花壇植えでも、あるいは切花としても使える。花茎は細いが、丈が40~50cmにも達する。また、個々の花は小さいが花付きが良い。さらに、この小さな花弁は色が白,ピンク,白,ピンク・・・と交互に出る。下の写真でもお分かりになろう、バイカラーなのだ。魅力的な小輪花である。
恐縮ながら弊社の植物を宣伝させて頂き、日々商売、日々感謝。 (E.O)

