【 北モンゴル最奥部を訪ねて32 】
眺望の良かったあの峠を後にした。ところが,下り道はなかなかの悪路。上の写真のようにぬかるみの連続だった!数日前の大雨で、溝にまだ水が溜まっていた所も少なくなかった。それで4台とも難渋し、意外に時間が食われた。とくにXトレイルは、車体の”腹”をたびたび 地面にこすって大変だった。
下の写真は、そのぬかるみゾーンをやっと抜けた様子である。写っているのは前走車のランド・クルーザー。まともな路面になってきた。ここを過ぎると、今度は広い谷状の草原に出るのだ。しかし、そこにたどり着くまでもけっこう時間がかかった。この下り道がなかなか長いのだ。
ところで,この辺から本格的な樹林が出現する。樹種はやはり針葉樹のようだが、峠の手前で見られた”枯れ現象”はここでは見られなかった。このことは、先に筆者があまり根拠もなく軽率に”枯れ”の原因を酸性雨ではないのか、とした考えを改める契機にもなった。
標高が低くなってきたら、樹間が少し詰まってきた。そして,その樹林の縁や木々の間に、多くはないが低木も見えてきた。ただし種類は日本のように多様ではない。そのうちハマナスに似た花や、タンポポみたいな草本も現れた。それを見て、ちょっとビックしたり,嬉しかったり。
オフロードの旅は半分には達したと思う。ここまでは無事に来たのだから感謝しよう。やはり日々好日、日々感謝。 (K.M)