【 北モンゴル最奥部を訪ねて163 】
上・下いずれも草原の乾燥気味の場所に生えていた植物だ。上の種類はここだけではなかった。広い草原であれば、ときどき目にした。イソマツ科リモニウムの仲間ではなかろうか。
パートナーのD社長の郊外にある農場には、よく咲いていた。あのバヤン・チャンドマン農場である。50haという広大な面積で、その草地にはこれが所々で咲いていた。
リモニウムはかつて、切花の世界ではスターチスと言われていた。日本では花色は紫が多かったように記憶している。けれど最近はピンクや黄色なども見かける。また近年はスターチスと言わず、ちゃんとリモニウムと呼ぶことも多いようだ。
ところで,これは花が白っぽかったが、他所ではもう少しピンクが濃いものも見た。このリモニウム類はドライフラワーにもできるので、おそらくこの草原のリモニウムも花が長く付いているのだろう。
一方,下の写真はナデシコの仲間つまりダイアンサス(ナデシコ)属の植物だろう。群落などの集団は目撃しなかったが、あちこちに咲いていた。ただこの仲間でも大ざっぱに区分すると、ナデシコ系かセキチク系、はたまたカワラナデシコ系かに分かれるように思う。とにかくモンゴルにはこの仲間が4,5種はあるようだ。
ウランバートルまでもう少し。帰ったらアパートに置いてある日本製ラーメンが食いたい! 日々食欲、日々郷愁。 (K.M)