(175) チューリップ試験栽培④

チューリップ試験栽培

チューリップ試験栽培

 咲いた花の色彩の変化というのは、程度の差があるにしても、大半の植物であるようだ。開花の初期と満開時、種類によっては終わり頃でも違ってくる。おそらく紫外線や温度の影響が大なのだろう。

 チューリップもほとんど全てが、開花の初期と最盛期では微妙に、あるいはかなり花色が異なる。実物と撮影画像の色調の違いは措くとして、実際に目で見るとそれは明らかに分かる。花色の変化だけではなく、花弁の開き具合も進むので表情が変わってくる。

 写真の品種は、これも(160)号で紹介した「ホワイトリバースター」と同じく、クラウン咲き(ピクチャー咲き)の品種である。そして、こちらの方が「リバースター」と名付けられている。先月 大阪に出張した際、花屋さんの店先で見かけ、何だかうれしくなった。

 ところで前号で紹介した園芸分類で言うと、これはトライアンフ系である。この系統は一重早生系と晩生系との交雑でできたグループで、花色も多彩である。一般的には草丈50cm前後、花は中形である。品種数も多く、チューリップの中心的な役割を果たしている。

 この「リバースター」も咲き始めの頃は、ほんのり薄いピンク色である。けれども、満開時には赤と言ってもよい程の濃いピンクに染まる。(とくに写真を拡大してみると、それがよく分かります。)

 花組みの明快さ,花弁のみずみずしさ,花色の豊富さ等々、チューリップの花の魅力は幾つも挙げられるが、このような花色の変化も含まれるのだろう。

花色が変わっていくのも楽しく 日々好日、日々感謝。 (E.O)