写真はうちの農場で咲いていたムスカリである。一般的なムスカリ・アルメニアカム(アルメニアクム)であろう。この独特の青い花色だけでなく、この“粒々”も何とも言えない。“粒々”は一つ一つが花で、それが密集して総状花序をつくっている。ブドウの房のような、という比喩を二つの資料で見つけた。
若い頃、この花を最初に見たときには、その美しさと“粒々”に興味を覚えた。こういう花もあるんだなァ・・・世界はやっぱり広い!それと共に強靭さも感じた。だいたい半野生化したようなムスカリが、この辺りの畑の隅っこや道端に生えていたのだ。掘り起こさずに植えっぱなしにしていても、何年も咲き続けるようだ。
ユリ科植物でヒアシンス属と近縁らしい。何となく頷ける。分布域は地中海沿岸や西南アジアだという。地上部が枯れた後にムスカリを掘り上げてみると、チューリップの三分の一か四分の一くらいの球根が姿を現す。ちょっとアサツキかノビルに似ているだろうか。
近年ムスカリの仲間は日本にも多様な品種が入ってきている。白花はときどき目にするし、黄花,紫花,二色花も流通している。羽毛のような品種もある。芳香品種も出回っているらしいが、まだ出会ったことがない。
色彩や低い草丈という点からも、またその丈夫さからしても他の春咲き植物と組み合わせるには、最適の球根植物の一つだろう。ここで一句・・・ムスカリや 他とも組んで 魅力増し。心惹かれる秋植え球根の一つである。
ムスカリも1週間遅れでも咲いてくれ 日々好日、日々感謝。 (E.O)
