(195) ネコの忠告

出入りのネコ1

出入りのネコ2

  おい園芸屋のおやじ、変な姿は撮らんでくれよ。上の写真はおいらの可愛らしさと凛々しさが表れていて良いけど、下のぶざまな寝姿はいけないよ。猫にも肖像権はあるんだぜ。

 だけど、今の時期アスファルトの上っていうのは気持ちがいい。早朝とか、昼間でも日陰の場所なんか悪くないネ。あんたもおいらと一緒に試してみたらどう?

 ところで、おいらは自由人みたいな飼い猫だ。だから 行く所がなくて、あんたの家に寄るんじゃないよ。そうじゃなくて、あんたのために時々来てやってるんだぜ。なぜか、あんたの事が気になるんだよ。ナニ,おまえに言われたってしょうがない?人間が小さい!たまには猫の忠告に耳を傾けろよ。

 おいらは願ってるのさ、来年には還暦を迎えるあんたが度量をもう少し大きくすることを。だいたい“キレる中高年”なんて見っともないぜ。まァあんたは、生来の猫嫌いじゃなさそうだし、最近はおいらのことを追っかけ回さない。猫が言うのも変だが、少しは人間が出来てきたようだ。

 実を言うと、おいらが行く所なんてあちこちあるんだ。両隣はもちろん、三軒向うのSさんも時々餌も出してくれる。それにおいらはモテルんだぜ三毛猫のみけ子,シャムネコ系のシャミー,黒猫のみどりちゃんetc. どうだ羨ましいか、おやじ。

 それはともかく、おやじ、こうしたおいらの心情を少しは察してくれよ。だいたいその年になってもまだ猫心と女心が読めなきゃ、人生これ以降も苦労するよ。そいじゃ、また。ニャーネ!

・・・猫の世界でも 日々好日、日々感謝・・・∽∬∋ ? (E.O)