(377) モンゴル日記(92)

 

【渋滞と “どこでも横断”】

 ウランバートルの道路交通事情は良いとは言えない。まず写真のように、幹線道路では常に交通渋滞がひどい。まぁ 土・日は減るものの、月曜の朝からまたそれが繰り返される。そして 驚くのは、その渋滞時の車間距離だ。

 その点は以前にも書いたことがある。筆者なら前の車との間隔も左右の車とのそれも、最低70~80cmくらいはあけるだろう。それに対しこちらでは、左右の車間距離が20,30cmになることも時々ある。「あっ、こすった!」と声をあげることもある。

 実際に3年前、ソヨーチ社のNさんが運転する車で接触事故を経験した。その時は原因はともかく、こちらは筆者を入れて3人が乗っていた。けれど 相手は1人であり、お互いの傷はそれほどでもなかった。さらに周りの車にクラクションで促されたこともあって、お互いののしり合うように別れた。

 一方、クルマではなく 歩行者側の勧められない習慣(?!)もある。それは写真右のような、歩行者の“どこでも横断”である。老若男女みながやる。横断歩道はともかく、そうでない場所でも、信号が赤でも横切る。

 写真のようにクルマが遅々として進まない、こうした渋滞の時は“どこでも横断”でもかまわない?!ただ写真右の女性は進みたいのだが、車間距離が狭くて通れないようだった。

筆者も、この“どこでも横断”に慣れてきた。日々危険、日々注意。 (K.M)