(378) モンゴル日記(93)

 

【盗 賊 ?!】

 ソヨーチ社の農場は入口にときどき鍵がかかっている。とくに冬場はそうだ。とは言え、中にはフジガーデンの温室がある。こんな場合、筆者とアシスタントのT嬢ふたりでアクションを起こす。

 まず筆者が、「おーい、開けてくれー」と、日本語でゆったりと呼びかけながら、扉の鉄板を遠慮がちにたたく。それに対して、T嬢は大声で“ГЁДБфӁ,ӐӢӠҴҰӒ”※と 叫びながら、ドンドンドンと手袋をしたこぶしで勢いよく鉄板を叩きつける。迫力が違うのだ!これに限らず、彼女はなかなかたくましい。

 それがダメで、次に関係者へ電話を入れても応答のない場合がある。そうなると、写真のような仕儀となる。この門扉を乗りこえるのだ。もちろんT嬢もである。写真は筆者が先に行動した際、彼女が撮影したものだ。

 扉の高さは2mほどある。だから 背が高くなく機敏とはいえない筆者は、ちょっと苦労する。まず カバンを左側のブロックの上に乗せる。それから慎重に手と足の行き場を確かめながら、ゆっくりと取りつく。幸い、手がかり・足がかりは適当にある。だから バランスを崩さなければ、まァ何とか向こう側には行ける。しかし 時間がかかる。

 この門越えは1,2月で三回はあった。モンゴルに来ると、いろんな事を体験する。

まさか、還暦を過ぎてこんなことをするとは思わなかった。日々意外、日々挑戦。 (K.M)

(※全くデタラメです。)