(317) モンゴル日記(43)

モンゴル日記 画像

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【モンゴル桜】

 これが育っていたのは、前回書いた第23学校のすぐ横だった。狭い道路に隔てられた隣地の塀ぎわである。そこは日当たりのよい場所だった。

 この樹木をモンゴルでは「モンゴル桜」と呼んでいるという。博識の親友Bさんも、この事は知らなかった。それを教えてくれたのは、実は通りかかった同校の生徒である。次回に記すが、これを上手な日本語で説明してくれたのだ。

 青空を背景にして、「モンゴル桜」は白い五弁の花をたくさん咲かせていた。バラ科のことは間違いないように思うが・・・。それ以上は見当がつかない。

 これも帰国してから、O先生にお尋ねした。先生はおっしゃった。「この2枚の写真だけだと、細かい点は分からないので、何とも言えませんね。ただ日本のサクラとは違うものでしょう。むしろ 同じバラ科でも、ナシとかリンゴといった果樹に近いものかも知れません。どちらにしろ、これだけでは断定的なことは言えません。そのうち果実ができれば、それがヒントになり得るんですがね」。やはり、先生は慎重である。

 ところが その一日後、先生から再び連絡を頂いた。「モンゴルのあの白い花の件ですが、いろいろな点から考えて、ひょっとしたらマルス・バッカータかも知れませんね。リンゴの仲間ですが」とのこと。

 さっそくインターネットで調べてみた。・・・学名Malus baccata (Malus はリンゴ属のこと)。たしかに掲載されていた写真の花や葉は似ていた。

秋に行ったら、今度は果実の写真を撮ってこよう。日々好日、日々感謝。 (K.M)