(417) モンゴル日記(132)

モンゴル日記 モンゴル日記

【 短い夏の商戦 】

 写真は初夏の「ソヨーチ」の様子である。そこはパートナーのD社長が経営する、モンゴルで唯一のガーデンセンターだ。この店はこれまで何度かとり上げている。

 写真左は入り口前に並べられたペチュニアやマリーゴールドである。6月から8月にかけて、こうした一年草の花苗の売り時なのだ。ソヨーチ社では基本的に、こうした一年草は自社生産をする。農場で播種から仕上げ苗育成まで行い、このガーデンセンターで販売する。

 最近は、ウランバートル市の草花植栽の事業にも花苗を供給している。だから、その総数は何十万本にものぼるようだ。今年は40万本も栽培したという。

 近頃ここに来るお客さんは、こうした一年草を10本,20本という単位で買っていく傾向があるという。そして 彼らは大鉢やプランターを買い求め、それらの苗を植えて身近な場所に飾るらしい。きっと気温が下がってくる9月後半までは楽しめるだろう。

 ところで 写真右は野菜苗である。ひょっとして、この販売企画は日本から持ち帰ったアイデアではなかろうか。なぜなら昨年 D社長が来日した折に、千葉ニュータウンにある大手ホームセンターに立ち寄った。その際、野菜苗の売り場を、メモを取りながら熱心に眺めていたのだ。さらに帰国する際も、再びそこに寄ったらしい。

パートナーの着眼点と、物事を実行するスピードは大したものだと思う。日々観察、日々勉強。 (K.M)