(600) モンゴル日記(315)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて63 】

北モンゴル最奥部を訪ねて63

北モンゴル最奥部を訪ねて63

 「北モンゴル最奥部を訪ねて」というタイトルで、これまで連載してきた。では,その北モンゴル最奥部とはいったい,どのあたりなのか?ということについて述べる。

 上の写真はモンゴル全図で、ある旅行ガイドに付いていた地図の拡大だ。モンゴルの国土は形でいうと、コウモリが羽を広げて飛んでいる姿に似ている、と筆者はとらえている。カッコウの悪い姿だが、それに則って説明すると,左の翼が西部、右の翼が東部。そしていわば頭部にあたるのが北モンゴルである。

 参考までに説明すると、この地図で上部(北部)がロシア。右側(東側)から下部(南側)にかけてが中国。その大半が内蒙古自治区になっている。とは言え、そこだけで日本の3倍ほどの面積を持つ。またそうした名称にもかかわらず、同自治区の現在の人口比率は民族的には漢民族が圧倒的であり、モンゴル民族はもう20%を切っているらしい。

 ところで上の地図で矢印の先が、滞在したツーリストキャンプのだいたいの位置。また,それをもっと詳細に示したのが、下の写真の地図である。こちらの矢印はよりいっそう正確な位置を示したものだ。お分かりの通り、やはり最果ての地なのだ。

 ウランバートルに戻ってきたら、「モンゴル人でもあまり行かない所に、カタオカさんよく行ってきましたね」、とビジネスパートナーはからかった?! 日々ビックリ、日々驚き。 (K.M)