(287) モンゴル日記(14)

モンゴル日記

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【展示即売会 ⑤】

 筆者たちの両隣りの出展者を紹介する。いずれも、まだお客さんの少ない開店直後の様子だ。写真上は右隣、中国=昆明のラン業者のブースである。昨年も出展していたが、各種のコチョウランを並べていた。まァ、商品が違うから、こちらはあまり関係ない。

 一方、写真下は左隣、モンゴルの出展者=MF社のブースである。今年がはじめての出展だった。スタッフが準備のために出入りしていたが、運ばれてきた販売品を見て、ちょっと驚いた。ブースには球根コンテナで栽培したチューリップが、ドカーンと置かれた。チューリップの切り花がメインの販売品なのだ。何とこれじゃあ、いわばライバルではないか!

 けれど、彼らの販売するチューリップの品種は、一重の赤と黄色の2種類だけだった。だから、少しは安心したが。次に、値段を確認するためにそばに近寄り、覗き込んだ。日本円で換算すると、100円ほどだ。うちの販売品のほぼ半額である。うーん・・・。

 そこで、うちのスタッフM嬢に質問した。「もうちょっと、値段を下げようか。どう思う?」。彼女は「下げなくてもいいですよ。だって花色はこっちがすてきだし、8品種もあるからきっと売れますよ」との答え。結果としては、彼女が正解だった。

 ところで このMF社に関しては、これだけに止まらなかった。ソヨーチ・ガーデンセンターのD社長が語ったところによれば、同社は親会社がモンゴル最大手の薬品・化粧品会社なのだという。彼は警戒感を隠さずに、渋い表情を浮かべた。

ライバル出現?! 日々競争、日々進化。 (K.M)