(290) モンゴル日記(17)

モンゴル日記

【表彰される女性たち】

 写真の手前の広場はスフバートル広場、そして右側の建物は国会議事堂である。ウランバートルの代表的な観光スポットの一つである。普段こんな光景は目にしたことがないのだが、この日はその議事堂の中に入っていく人々がひっきりなしにいた。

 広場の東側で車窓から眺めていたので、彼らがどういった人たちか分からなかった。しかし、 同乗していた親友Bさんがちゃんと解説してくれた。この日は、いろいろな分野で功績をあげた女性たちを、国会議事堂内で表彰するのだという。これは婦人デー恒例の国家的セレモニーらしい。

 ところで、ここは通りかかっただけで、目的は遅い昼食を繁華街でとるためだった。展示会でお客さんへの対応が忙しく、とても昼飯どころではなかった。それで、忙しさも一段落した午後3時過ぎに、交代で食事をとりに出た途中のことだ。この光景を目にして、婦人デーは国をあげて女性たちを持ち上げようという日なのだ、と納得した。

 そうしたムードがレストランにも及んでいた。この日、家庭の女性たちは家事をしなくてもよく、昼食や夕食は豪華な外食をとる家族がたいへん増えているらしい。だから、レストランをあちこち訪ねたが、どこも家族連れが多く満員だった。

 ウランバートル市民の平均年齢は30歳代前半だという。また、ここ2年は経済成長率が二けたを達成している。市民の消費意欲は旺盛なのだ。とくに外食産業は伸びているらしい。

ウランバートルでは、いよいよ回転寿司も登場した。味はともかく、うれしい!日々好日、日々感謝。 (K.M)