(325) モンゴル日記(51)

モンゴル日記画像

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【緑 道】

 最近ウランバートルでは、こうした緑地が所々に設けられてきている。以前ここでも書いたが、近ごろは広場や道路敷地での草花の植栽も増えつつある。また、市が数年前から大規模公園の建設を進めてもいる。そんな風に、都市整備が徐々に進んできているようだ。

 写真はそうした中でも、緑道と呼ぶべきものだ。幅は10m以上、延長400,500mはあろうか・・・。東西をつなぐ帯状につくられている。写真上はいわば遠景で、下は東の端に近い風景だ。

 園路,植栽,ベンチ,照明灯,ゴミ箱・・・、ひと通りの施設が設置されている。そのせいか、木曜の午後4時半頃だったが、通る歩行者は少なくない。また、仲良く座った若いカップルは見なかったが、ベンチに腰を下ろした若い女性には出会った。また 植込みの中には、あの「モンゴル桜」と思われる白い花があちこちで咲いていた。

 さて、写真下の中央に見える門である。チベット仏教に関係した建築物だろう、ということは推測できた。ガンダン寺やボグドハーン博物館あたりで見かけるような門である。ただ、新しいものではなさそうで、ひょっとしてどこかから移築したものかも知れない。

 この緑道は歩いていて、気分がよかった。まずゴミが落ちていない。また、草地は丈が低く、ヤブにはなっていない。日本ならふつう、手を入れなければ背丈の高い雑草も繁茂し、大ヤブになるのだろうが。おそらく 少雨で乾燥気味という、この地の気候的な条件がそうするのだろう。

街なかにこうした緑地が増えてきて 日々好日、日々感謝。 (K.M)