(390) モンゴル日記(105)

 

【クリスマスローズ】

 実は大外れはもう一つあった。あの変わり咲きチューリップのほかに、売れ行きが極端に悪かったのがクリスマスローズである。新潟から大量に輸入したが、売れたのは十数本でしかなかった! 大半が残った。それが写真右である。

 写真左は空港から温室に着いた時の苗である。箱から出して、枯れたモノや傷んだ苗を除いて、植えつけ前に広げた様子だ。結果的には枯れはひとケタ。まァ良しとしなければ・・・と安心したのだが。

 思えば新潟での根洗いと、その後に根をピートモスで包む作業が2月17,18日とかかった。植物検疫が19日。それを無事に通過して、モンゴル側の輸入許可が出るまで1週間ほどかかる。それが順調にいっても、今度はこれを航空貨物として、新潟空港から載せるフライト待ち。検疫が終わってから実際の飛行機積込みまでの10日間前後は、農場の小型冷蔵庫に保管しておくしかない。簡単ではないのだ。それでも枯れが10本以下だったのは幸運だった。

 ところで 2年前に行なった3月8日の「婦人デー」の展示即売会。そこでクリスマスローズをはじめて出展してみた。その際、売れ行きは良くなかったが、多くの女性たちが足を止めて眺めていた。それで「これはイケるかも・・・」と、再度の試験販売もせずに決行したのが悪かった。

なぜ売れなかったのか?その理由がしだいに分かってきた。 日々後悔、日々反省。 (K.M)