(393) モンゴル日記(108)

 

【 道路の風景 】

 写真左は車間距離のなさを示す場面だ。この場合、白い車と赤い車の間隔は30cmもなかったと思う。「よく擦らないなァ,接触しないなァ」と、妙な感心をしてしまう。

 こんな場面をときどき目撃したり、クルマ同士の譲り合いなどほとんど見たことがないこと。またドライバーは結構スピードを出すこと。それに歩行者の〝どこでも横断,いつでも横断〟があること。そして、日本と異なる車両の右側通行であること。こうしたことから筆者などは、「この国では運転できない!」と思う。

 でも、社員のT嬢はクルマを果敢に乗りこなす。ある種、腹のすわった運転ぶりで、同乗するこちらがヒヤッと感じることも少なくない。ときどき信号のない交差点で車列に入る時など、右手をあげモンゴル語で何か言いながらニコッとしてサッと合流する。このニコッ,サッが大事なのだ。

 ところで写真右は、霊柩車だった。たぶん日本から輸入したものだというが、ちょっと驚いた。こうした車種も輸入しているのか?!これに関連して、モンゴルの葬式事情についてT嬢に尋ねた。

 それによれば、モンゴルではまだ土葬が多いこと。またウランバートルでは、10年前に火葬施設が完成したというが、それを利用する人はまだまだ少ないらしい。この霊柩車は土葬の場合にも利用するのだろうか?

日本列島がある東南の方角を向いて、ときどき礼拝、ときどき感謝。 (K.M)