(423) モンゴル日記(138)

モンゴル日記 モンゴル日記

【 温室の花 】

 写真左は4月に新潟から輸入したアジサイだ。とは言っても、輸送はダイレクトではない。いつもの新潟空港~インチョン空港~チンギスハーン空港という空路で運び入れた。そして、この温室で2ヶ月ほど栽培。

 運び入れた時は、まだ花は付けていなかった。けれど、蕾は確実につけていた。やがて、それらの大半はここまで育ち、開花してくれた。落ちは数%といったところか。正直のところホッとした。

 一方、写真右は球根ベゴニアである。事情があって、生産地はオープンにできない。が、モノは悪くない。花色も3色はそろっている。これも輸入品で、しばらくのあいだ当社の温室で育てた。

 この二つの鉢物が、わがフジガーデンの売り場オープンにちょうど間に合った。それは次号に紹介するとしよう。ところで 球根ベゴニアは完全に販売適期である。が、アジサイの方はもう少し花が開かないと、この国では適期とはいえない。なぜなら、こっちでは満開に近くならないと、人々は積極的に手を出さない。どうも、そういう傾向があるようだ。

 これまでの経験からいうと、チューリップもそうだったし、ボケもそうだった。開花の進んだものが好まれるのだ。チューリップは3月8日の「婦人デー」当日には、花が開ききったものを好んで買っていく男性が少なくなかった。

輸入した花がまともに咲いてくれた時は、本当にうれしいものだ。日々開花、日々感謝。 (K.M)