(321) モンゴル日記(47)

モンゴル日記

【夜景の印象】

 今回、ウランバートル盆地の夜の風景を眺めることができた。ザイサンの丘からである。ここからは昼間の風景なら、もう何度か目にしている。けれど 夜は初めてだった。それは情感を誘う、とびきり美しいものだった。

 ここにはBさん,Uさんの両夫妻そして筆者の5人でやって来た。発端はみんなで夕飯を食べていた時、Uさんが自宅からザイサンの丘まで毎朝散歩するという話題が出た。それがきっかけで話が盛り上がり、「じゃあ食事が終わったら、みんなで丘に行こう」、となったのだ。

 飲み食いを終えてレストランを出たら、すぐに白タクを2台捕まえた。誰もクルマに乗って来なかったからだ。ウランバートルでは、白タクは日常生活に根づいている。けれど便利だが、筆者は単独では決して乗らない。Bさんを含む現地の人と一緒の場合には、もう何度も利用しているが。

 さて 丘の入口で料金を払い、短い距離だが曲がりくねった道路を上がっていった。すると、だんだんクルマの数が多くなってきて、丘の階段前のスペースはかなり先着のクルマで埋まっていた。が、2台は何とか駐車できた。

 さて それからが大変!薄暗くなってはいたが、上り下りする人は多い。彼らをよけながら、その長く急な階段を、「はァ,はァ」言いながら、酔いを道連れに上っていった。しょうがない、他の4人が皆、丘のてっぺんを目ざすんだもの。けれど、こんなにすばらしい眺望を目にすることができた!現地時間で午後9時過ぎのことだった。

100万トゥグリクの夜景が見られて 日々好日、日々感謝。 (K.M)