(322) モンゴル日記(48)

モンゴル日記

モンゴル日記

【自然史博物館】

 もう十数回もモンゴルを訪れているが、ここも初めてだった。有名な博物館らしいが、これまで訪ねたことがなかったのだ。今や、ガイドブックだけでなくインターネットなどでも紹介されている。

 だから、Bさんが突然「シャチョー、午前中 時間があるから、キョーリュー見ますか?」との質問を、数秒後に理解し、「何とかザウルスとか何とかドンという、あの大昔のでかいヤツですか?行ってみたいです!」。話は決まった。

 入館料は大人だと、日本円で350円ほど。最初のうち、見学者は筆者たちを含めて数人だった。その後、元気のいい子供たちがドドドッと入って来て、急ににぎやかになった。それはともかく、展示品の一つ一つを見はじめたら、興味が湧いてきた。そして、最初に目を引いた展示品があった。

 それは写真下の隕石である。今年2月、ロシアに落下した大隕石の記憶もあったので、足が止まった。英文の説明で分かったのは、この隕石は1952年に発見されたこと。大きさは長さ70cm,幅50㎝,高さ45㎝だが、重さは何と582kgもあるという。

 圧巻だったのは、写真上のタルボ・サウルスの骨格展示だった。とにかくデカい!長さは十数m、高さは4,5mはあろうか。こんなのが、太古は密林だったゴビ砂漠を闊歩していたらしい。迫力が違う。

 「その昔 恐竜見たかと 問うひ孫」 (『シルバー川柳2』より)

 なおBさんの説明によると、まもなく建て替えのために3年間も閉館するのだという。

たまたま閉館直前に見学できて 日々好日、日々感謝。 (K.M)