(330) モンゴル日記(56)

モンゴル日記

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【自前の温室建設へ】

 滞在中はモンゴルで設立した合弁会社「フジガーデン」の経営に関して、打ち合わせを重ねた。もちろん相手はパートナーであるソヨーチ社のD社長である。そして いくつかの重要な点について協議し、決定した。その一つが、自前の温室を建てることである。

 当初の計画では、ソヨーチ社の農場にある既設の温室の一部を借りることにしていた。しかし、室温や日ざし(遮光)の問題,灌水施設の点など、こちらが考えていたようにはうまくいかないことが分かってきた。

 具体的に一例をあげると、冬ならば夜間は都市暖房の温湯を引き込み、0℃以下にはならない。その点はコストはかかるが、良い方法なのだ。けれど、日中は冬でも晴れることが多く、外は-30℃だとしても温室内では25℃を超えることもある。これでは開花促成を予定しているチューリップやボケなど、みな早く咲き過ぎてしまう。これは既にこちらで経験している。それを避けるためにはカンレイシャ(遮光カーテン)を設置するなどの対策をし、室温を低く保たなければいけない。

 そこで紆余曲折はあったが、結局約900㎡の自前温室を建設することに決めた。農場敷地内の南側にである。写真上がその場所だ。また、その温室の骨組み部分は現在の1.7haの第一温室の出っ張り部分(写真下)を分解し、移動して再び組み立てることにした。鉄骨以外つまりガラスなどはすべて新品を用い、また暖房・灌水・遮光といった施設も新設することにした。

いよいよモンゴルに自前の温室を持てる日が来る!日々好日、日々感謝。 (K.M)