(387) モンゴル日記(102)

 

【 チューリップ栽培② 】

 写真左は10,000球余りの球根を植え終わった後、従業員のTさんが水やりをする様子である。チューリップは品種特性を考慮して7割をコンテナ植えに、3割を鉢植えにした。コンテナ植えのものは切花用である。

 日本だと、コンテナ栽培にはふつう黒いオランダ製のものを利用する。しかし、こちらではそれがあまり出回っておらず、ソヨーチ社には10個くらいしかなかった。そこで勿論それも利用したが、足りない分をやむなく韓国製のコンテナを用いることにした。

 それはオランダ製より一回り小さく、底に穴もあいていなかったので20ヶ所くらいの穴をあけた。写真左の白いコンテナがそれだ。オランダ製は底も格子状になっていて、水が溜まることはない。けれど 韓国製のそれは初めて使うこともあって、20穴ほどの水抜きで大丈夫かと心配した。が、結果は悪くなかった。

 また従業員には、温度管理と水やりをきちんと実行するよう指示した。ただ気になったのは、一部に発生した球根のカビである。しかし 日本でよく使用するカビ止めの薬剤が手に入らず、相談のうえロシア製のそれを散布した。気がかりだったが、1回の散布でおさまった。

 さて写真右は、植込み後5週目のチューリップの姿だ。草丈がやや足りないものの、何とかうまくここまで育ってくれた。

この後、うまく開花に至るよう心から願った。 日々気がかり、日々祈り。 (K.M)