(397) モンゴル日記(112)

モンゴル日記 モンゴル日記

【ベランダから】

 いずれも筆者の部屋から見た、ウランバートル南西方面の風景だ。写真左は5月9日,右は6月15日で、いずれも朝である。左はモンゴルらしい風景といえば、そうかも知れない。何せ5月でも雪が降るのだから。新潟では絶対ありえないことだが。

 とは言え5月の雪は、積もっても長くは持たない。たいてい昼頃までには融けてしまう。おそらく日中の気温が上昇するからだろう。ただ前夜 何も無かったのに、翌朝こうした突然の雪景色を目にすると一瞬とまどう。と共に、一晩でまったく別世界に変貌することにおもしろみも感じてしまう。 とは言え、ベランダの手すりに積もった雪の量を見ると、ちょっと驚いてしまうことも確かだ。10㎝くらいはあったのだから。

 よーやく春が来たが、冬に逆戻り!と嘆くよりは、モンゴルの5月はこういうものなのだ。とくに前半は、春に冬がときどき入り込むらしい、と考えた方がストレスが溜まらない。まァ筆者は新潟に暮らしているから、まれに3月前半にはこういうこともあるわなァ・・・と受け止めるようにしている。

 けれど 写真右のように6月半ばともなると、茶褐色だった景色にようやく緑色が加わってくる。セルベ川の川原や、南の山々の草木が新葉を出しはじめたからだ。それほど鮮やかではないが、やはりうれしいものである。

まもなくモンゴルでは春と初夏が一挙にやってくる。日々好日、日々感謝。 (K.M)