(400) モンゴル日記(115)

モンゴル日記 モンゴル日記

【北京だより ③】

 北京では、業者向け展示即売場は2ヶ所見てまわった。最初に寄った施設では、写真のように「盆栽らしきもの」が並んでいた。写真左は雑木の類だが、樹種は何だろうか。鉢もそれなりのものが使われ、針金がかけられ、曲もつけられてはいたが。

 ここはパートナーのD社長と一緒にまわった。そして 彼はこれらを指さしながら、「これは盆栽なのか?」「うーん、盆栽に近いが盆栽とは言えないと思う」、と筆者。

 帰国してから、盆栽を知る人にこの左側の写真を見せた。彼は、この段階から手を入れていったなら盆栽にはなるだろう、という話。また 樹種はニレなどではなかろう、とも言っていた。

 日本の盆栽とは異質な「盆栽もどき」は、何種類か展示されていた。ひょっとして、こうした代物がヨーロッパに輸出されているのでは・・・。そして、あのアムステルダムの運河沿いに並ぶ花屋の店先に出されているのが、こうしたものかも知れない、と思った。

 ところで 目を引いたのは写真右のボンサイである。これも、どうも日本的な盆栽とは異なる。姿かたちの点でいえば、根上がりのようだが、チト違う。また樹種の点では常緑広葉樹なのだが、モチノキなどでもない。・・・結局、マングローブ林を構成するヒルギの仲間ではなかろうか、と仮説を出した。根上がりの根に見えるのは、気根なのではないか?

やはり北京では 日々発見、日々ビックリ。 (K.M)