(449) モンゴル日記(164)

【 運び入れた植物① 】

 

 前号で紹介した植物を、フジガーデンの温室に運び入れた。まず段ボール箱を開け、中の植物をていねいに取りだす。次に、それらを種類ごとに分ける。写真はその時のようすだ。写真左は全景で、右奥にはまだ開けていない箱が2つ残っている。写真右は手前の植物の拡大だ。

 輸入した植物はみな、写真のように根包みをしてある。まず根洗いをして用土を完全に落とし、オランダ産ピートモスでその根をくるむ。次に、それをビニール袋に入れて口をテープやビニタイで締める。そのうえ花蕾がふくらんでいるものは、根から上を新聞紙でくるみ荷造りする。花蕾が落ちたり、傷まないようにするためだ。

 ところで、写真の奥や左側に見える植物はチューリップである。これらを含めても、この温室はまだ50%はふさがっていない。つまり面積だけでいうと、まだまだ栽培余地があるのにそれを使っていない。この点は課題のひとつだ。

 さて手前の芽が出ていない植物(写真右の植物)は、ミソハギ科の花木だ。はっきり言うと、矮性サルスベリである。今回はじめて輸入してみた。また、右列の置き台の上にも1種類、常緑の植物が置かれている。こちらも初お目見えだ。どちらも試験栽培、そして試験販売を計画している。これらの鉢植えにモンゴルの人たちはどんな反応を見せることか・・・。

ハードルがいくつもある植物輸出なのだ。でも 日々好日、日々感謝。 (K.M)