(451) モンゴル日記(166)

【 ボケの植込み 】

 

 写真左は、輸入したボケの鉢植え作業である。前号で述べたように根包みをはずし、それをプラ鉢に植え込む。これがなかなか大変なのだ。

 ボケのようなボンサイ的植物を鉢に植える際、はじめにやることが幾つかある。まず木の正面を割り出す、植える角度と高さを決める、などなど。こうしたことは筆者がやるしかない。だから、この作業はこれまで一人で行ってきた。しかし、今回は400本もある。また植え役は一人だが、アシスタントが二人もいる。だから、彼らの待ち時間が常にできてしまう。

 そこで今回 考え出した。ボケの向きや角度決め、そして粗(あら)植え込みまでは、筆者が行なう。その後の仕上げは、社員2人がやることにした。分業化である。このやり方で彼女たちの待ち時間がだいぶ減り、作業の流れが良くなった。

 左の写真で褐色の厚紙が乗ったコンクリート・ブロックは、筆者の作業イスだ。これに腰を下ろして2日間、植込みに専念した。この日は約6時間もこのイスに座りっぱなし。それで終盤、腰が痛みだした。腰痛持ちではないが、同じ姿勢で長時間 作業を続けたからだろう。

 ところで、写真右はこの日の温室の外のようすである。すでに午後3時は過ぎているのに、路面に張った氷はいっこうに融けなかった。そういえば、この日の朝は-21℃まで下がっていた。

モンゴルでも「改善」の実践である。日々好日、日々感謝。 (K.M)