(469) モンゴル日記(184)

【 店内の雀 】

 

 ソヨーチ・ガーデンセンターの店内には野鳥がいる。スズメのようだが、別に飼っているわけではない。けれど、いつも店のどこかにいる。現在のところ、2羽は確認済みだ。店員やお客さんたちも、彼らの存在を別に気にしていない様子。

 けれど 筆者はちょっと興味を抱き、そこにいて時間があれば彼らを探す。冬それも1月ならば、屋外は昼間でも-20℃以下だろう。彼らにとってはやはりキツイと思う。だから その事だけでも助かっているだろう。それに冬以外の季節なら、問題はない。暑い時期に日かげになる所も少なくない。それにここでは他の動物に襲われたり、人間にいじめられることがないから、居心地は良かろう。

 あとは彼らのエサの問題である。しかし これは店内にある食堂で、彼らの姿を目撃して理解した。昼頃になると、この食堂には従業員を含め、お客さんが詰めかける。ある時、T嬢とここで昼食をとっていた。忙しい場合には食堂の人も、食べ終わった皿を引くことが後になる。それで食べ残しが、テーブルに置かれたままになることがある。そこに2羽がサーッと飛んで来る。でも 彼らのことを誰も気にとめない。追っ払おうともしない。だから ここは食・住そろっているのだ。

 正確を期すために、帰国後いつもの鳥博士=K氏にお尋ねした。スズメで間違いなかった。

このスズメたち、やはり痩せてはいない。日々好日、日々感謝。 (K.M)