(625) モンゴル日記(340)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて88 】

北モンゴル最奥部を訪ねて88

北モンゴル最奥部を訪ねて88

 このキャンプで滞在生活を始めて2日目のこと。昼ごろ,「環境ポリス」の人がやって来た。その「環境ポリス」という表現は、親友B氏が筆者向けに分かりやすく考え出した言葉だ。上の写真で迷彩服を着て帽子をかぶったおじさんである。おそらく日本でいうなら、環境省の自然保護官(レンジャー)みたいな感じかなァ?!

 さて,この”環ポリおじさん”はユニークだった。あちらも,筆者を日本からやって来た変な男だと判断したのかも知れない。いろいろ教えてくれたし、聞いてもきた。彼はこの国立公園内の自然環境はもちろん、終いにはヤマハのことまで語ってくれた。

 最初に,まず彼は乗って来たヤマハのオートバイのところに行き、積んでいた箱を手にして戻ってきた。そして,その中身を広げ出した。それは彼の大切な啓蒙グッズのようで、その中に納められた特製の解説板や冊子をメンバーに回覧しはじめた。下の写真はその一枚だ。見ているのはBa氏。勉強中,その足もとに”ゴールデンゴビ”(モンゴルビール)の缶があるのがまたいい。

 その合間に,彼はこの国立公園の入園料も徴収し出した。しっかりしてるのだ。それに訳が分からないが、筆者は外国人なのでモンゴル人より料金が高いのだという。彼がまじめそうな人物だったので、要求された倍額をはずんだ。そうしたら,たいへん感謝の言葉を頂いた。

日々啓蒙、日々徴収。 (K.M)