(279) モンゴル日記(9)

モンゴル日記

【冬のテレルジ⑨  ライオン犬?!】

 写真は、このゲルキャンプの番犬の大型犬だ。遠くから眺めていると、たてがみのある雄ライオンのようにも見える。そして、風格と威厳を漂わせていた。ただ、意外にかわいらしい目には不気味な光も浮かべていた。

 一見おとなしそうにしているが、本性は分からない。一昨年の夏、Bさんに連れられて、はじめてこのゲルキャンプを訪れた。その際、この犬だと思うが、彼が近づいてもはじめは何ともなかった。が、ごくそばまで寄ったら、いきなり吠え立て飛びかかりそうになった。たぶん、この犬だったのではないか?記憶が少し定かではないが、大型犬だったのは確かだ。

 その記憶も消えていないし、小さい頃 犬に咬まれそうになった経験は何度かある。だから 犬は嫌いではないが、得意でもない。しかし、このライオン犬には興味がわいてきた。それで、そばには近寄らずに遠巻きで観察していた。

 キャンプの従業員に尋ねたら、カフカス地方の犬だという。カフカス?うーん、コーカサスのことか?地理的な位置は大雑把にしか分からない。それに犬の種類などはさっぱり分からない。・・・帰国してから、ウィキペディアで調べてみた。それによれば、素人判断だが、どうもコーカシアン・シェパード・ドッグのように思える。だとすれば、厳寒の中でも働き、ある程度の粗食にも耐える強健な犬だという。護畜犬と呼ばれ、何者かが家畜や家族に害を加えようとすると、勇猛果敢に立ち向かうという。

牛,馬,羊,ヤク、それにライオン犬もいるテレルジ!日々好日、日々感謝。 (K.M)