(280) インチョン日記(1)

インチョン日記(1)

インチョン日記(1)

【家なき子】

 突然、モンゴル日記がインチョン日記に変わったが、その経緯を書く。

 今回はすべて大韓航空を利用し、新潟~インチョン~ウランバートルの往復というコースをとった。その結果、帰りは不運の旅となった。けれど、収穫もあった。

 往路は新潟からインチョン、そしてウランバートルへ。ほぼ予定通りにチンギスハーン空港に到着。ここからモンゴル滞在は始まったが、事は順調に進んでいった。そして、エヘガザル社と合弁会社設立について合意するという成果も得た。

 ところが 復路のモンゴル出発の際には、まずKAL便が3時間遅れでウランバートルを発ち、インチョン到着は夜中の12時過ぎ。ここでホテルの空室がなく、生まれて初めて空港の長ベンチで寝るはめになった。旅行業者から、インチョンのトランジット・ホテルは予約がなくてもたいてい泊まれる、と聞いていたので、予約は入れなかった。これが災いした。

 待合室のソファーは先着の客に占められていた。やむなく、何とか横になれそうなベンチで数時間は眠った。目が覚めてからは、無料のシャワーを利用したり、各種の書き物に時間を費やした。また、朝食・昼食では久しぶりにうどんを食べた。そうしながら待つこと16時間、夕方6時に新潟行きKAL便は飛ぶ予定だった。

 ところが、“事件”は再び起きた。その新潟行きの飛行機が、何と出発の1時間前に急きょ運行中止になったのだ。結局、インチョンに臨時宿泊となった。

写真上は宿泊したホテルからの眺め。下は街角にあった都市整備のパース。日々災難、でも日々感謝。(K.M)