(282) インチョン日記(3)

インチョン日記(3)

インチョン日記(3)

【インチョンの風景】

 泊まったホテルは悪くはなかった。気に入ったのはバイキング式の朝食に、みそ汁や日本製の納豆すら用意されていたことだ。もちろん食べた。

 仕切り直しの出発日は、午後2時まで時間があった。それに抜けるような青空!気持ちを切りかえて、インチョン視察と決め込んだ。それで、カメラをぶら下げながらホテルの周辺を散策。そして、驚いた。巨大な都市が誕生しつつあったのだ。ビルが立ち並び、シドニーのオペラハウスに似た建築もあれば、何十階ものノッポビルもあった。また 建築中のビル群もあちこちで目にした。それに遊覧船まで浮かぶ都市公園があり、宿泊したホテルの名前ソンド・パーク・ホテルの、そのソンド・パークがここなのだろう。

 写真上はビジネスビルが立ち並ぶ地区。下は、集合住宅が連なる居住地区といったところである。日本で現在、これほど大規模な都市建設を行っている地域があるだろうか。お台場のような地区が、いくつも出来上がりつつあるような印象を受けた。

 経済におけるグローバル競争はますます進んでいる。中でも韓国はあなどれない国の一つだろう。とは言え、韓国経済も様々な矛盾を抱えてはいるようだ。しかし、空港ではインチョン、そして港湾では釜山が東アジアのハブ的機能を果たしていることは実感する。オランダからユリなどの球根を輸入し、新潟港に陸揚げする場合、荷は釜山港で大型コンテナ船から小型船(フィーダー船)に積み替えられ、新潟港までやって来る。

飛行機は一日遅れたが、貴重な勉強ができて 日々好日、日々感謝。 (K.M)