(293) モンゴル日記(20)

モンゴル日記

モンゴル日記

【テレビ放送 ③】

 モンゴルのテレビで園芸番組が放送されていた。モンゴル版『趣味の園芸』である。「こうした番組までやってるのか・・・」。写真上のようにチューリップだけではなく、多肉植物や洋ランなども紹介されていた。

 さらに、その後に登場した人物の顔を見て、驚いた。何と、あの時の取材カメラマンではないか。写真下の男性である。あの時というのは2年前、ソヨーチ社の花温室に女性キャスターと共に彼が取材にやってきたのである。彼らはそこで、日本からの花を栽培している様子を撮影したり、筆者にインタビューのマイクを向けた。

 そして、彼らは正式の取材を終えたあとも、しばらくそこで植物を眺めたり、筆者にいろんな質問をしてきた。今思えば、それはこの園芸番組への出演と関係があったわけだ。その番組をしばらく見ていたが、彼はどうやら植物の解説をやっていたらしい。

 ところで 婦人デーの午後、その“解説者”と街なかで出くわした。その日は昼食をとるのに、苦労したことは以前 述べた。その最中である。5人で何軒目かのレストランを探しながら、人波が絶えない歩道を足早に進んでいた。そこで、すれ違いざまに声をかけた男性がいた。うん?彼だった!筆者はまったく分からなかったが、彼は瞬時に我々を発見したのだ。これにもビックリした。

 この一瞬にして人の顔を見分ける能力は、モンゴル人特有のものではないか。親友Bさんも、長い遊牧生活のなかで養われてきたものだろう、というようなことを話している。

モンゴルでも 日々出会い、日々感謝。 (K.M)