(402) モンゴル日記(117)

モンゴル日記 モンゴル日記

【北京だより ⑤】

 写真の左・右とも、二番目に訪ねた業者向け展示即売場のようすである。ここは面積的には最初の施設には及ばないものの、商品づくりが上手になされているモノが多かった。だから ちょっと手を加えれば、このまま日本の売店やホームセンターでも並べられる商品群だと感じた。

 たとえば左のミニサボテンでも右の観葉植物でも、一鉢一鉢にラベルを挿してトレイにポップでも付けてやれば、このまま日本でも販売できるだろう。つまり植物本体だけでなく、鉢などの容器やラベルなどにも気をつかっている。いわば「商品」になっているのだ。まァ最近の日本の流通では、見た目はいいが植物に蒸れなどが発生するので敬遠されている、フラワースリーブ(フラワーカバー)なども鉢にかけられてはいるが。

 筆者の実感だが、かの国では商品づくりにおいて、見た目のよさは重視される。ホームセンターなどで買ったMade in Chinaの製品が、あまり使わないうちに壊れることはときどき経験している。数年前に購入したネコグルマ(一輪車)などは、1ヶ月もしないうちにペンキが剥げてきた。そして その部分から錆びてきた。中国製品についての「見た目は良かろう、質は悪かろう」という認識はモンゴルの人々も少なからず持っているようだ。

消費者にとって本当の価値を備えた商品づくりが、かの国でもいずれ始まるだろう。日々勉強、日々研鑽。 (K.M)