(583) モンゴル日記(298)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて46 】

北モンゴル最奥部を訪ねて46-001

北モンゴル最奥部を訪ねて46-002

 隊長Ba氏はあの涸れ川を横断し、タイガにとりつく当初のコースを断念した。そして別の大回りの進路を選んで、さっそく走りはじめた。

 その変更コースを進みだしたら、ほどなく写真上の変な大型自動車に出会った。トラックの荷台を改造して座席にし、その上をすっぽり覆った特製の「観光バス」だった。ただし後輪は4輪。乗客は全て女性だったようで、20人近くは乗っていたろうか。

 どうやら,彼らもこの風光明媚な地を観光で訪れたらしい。しかし,例の河原をこのバスで渡るのを断念し、引き返してきたという。そこでBa氏は「観光バス」の運転手と話をはじめた。

 下の写真は,その時に広がっていた背景である。草原とタイガと山岳で構成された風景。これ自体はやはり美しかった。そして手前から広がる草原と、彼方のタイガの間にはあの涸れ川が流れていた。

 さてBa氏はバスの運転手から、より多くの情報収集を終えたようだった。そして4台が再び移動をはじめた。どうもあのタイガに近づかず、それと並行して進みはじめた。どうやら北上らしかった・・・。

 Ba氏に全て託したメンバーなのだが、不安な表情はさほど見えなかった。その中では筆者がいちばん不安そうな顔つきだったかも知れない。

 新しい目的地に明るいうちにたどり着けるというのは、どうやら望みがうすくなって来た?!  日々変更、日々冒険。 (K.M)