【 北モンゴル最奥部を訪ねて51 】
おっかなびっくり,あの木橋を渡りおわってから約40分。走り続けていたら、ちょっとした峠に着いた。標高はあまり上がっていなかったが、そこには明るい森林が広がっていた。
実は橋を渡ってからしばらくして、前を走るBa氏のクルマと筆者たちのクルマが、後続の2台と大きく離れてしまっていた。後ろを走っている彼らの姿が見えないのだ。そこでこの峠で待つことになった。
ここには立派なオボーがあった。それで筆者たちはまず、それにお参りをした。いつもやるように小石を3個手にし、オボーの周りを1回まわるごとに1個づつ放っていった。
後続2車が追いつくまで,けっこう時間が生まれた。それで付近の森を,用足しがてら散策していたら、写真のようにヤナギランとキキョウの集団を見つけた。
ヤナギランは以前にも記したことがあるが、こちらでは珍しいというほどでもない。昨年の釣行の際にもあちこちで見かけた。花は派手ではないが、温かみを与えてくれる。
「この先はどうなるんですかね?スマホは全く通じないし・・・。会社と家のことがやはりちょっと気にかかるし・・・」。と,B氏にこっそり訴えた。そして尋ねた。すると彼は、「この調子だと,夜も走らざるを得ないでしょうね・・・。でも心配しなくていいですよ,シャチョー。Baさんはしっかりしているから」?!
日々一進一退、日々一喜一憂。 (K.M)