(587) モンゴル日記(302)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて50 】

北モンゴル最奥部を訪ねて50 -009

北モンゴル最奥部を訪ねて50 -010

 この危うそうな橋を筆者たちが渡ることがなければ、上の写真のようにのんびりした高原の橋の風景だった。しかし,筆者たちはここを渡って先に進まなければならなかった。

 まず4台のクルマから運転手以外の人たちが降りる。そして橋を歩いて渡った。この点は(563)号で書いたのと同様である。その後,最初にBa氏が運転するランドクルーザーがゆっくりと渡った。続いてB氏のXトレイル,T氏のプラド。そして,しんがりはJ氏が運転するレクサスだった。

 下の写真はランドクルーザーが渡った後に続く3台である。橋の下の流れは勢いがよく、落ちたら深刻な状況になることは想像がついた。筆者は渡りおわった左岸側から、息を凝らして3台を見守っていた。・・・「ふーっ」、何事もなく全車が渡り終えた。あの”屏風岩”の橋の時より緊張した。水量と川幅、そして橋の様子があの時より不安だったからだ。

 実はこの橋、帰路でも渡らざるを得なかった。 しかしその際は,水量はだいぶ減っていたのに簡単には渡れなかった。なぜなら,こちら側に地元自治体の役人2人が待機していて、橋を渡るならお金を払ってくれというのだ。日本では聞いたことのない話だ!

 彼らが言うには、今回の大水で橋が傷み、修理をしなければならない。そこでその費用に充てるので、協力をしてほしいというのだった。日々ビックリ、日々想定外。 (K.M)