(477) モンゴル日記(192)

【 講演会 ① 】

モンゴル日記 モンゴル日記画像

 今年6月にソヨーチ・ガーデンセンターで講演会をすることになった。その話が出たのはこの春で、パートナーのD社長の口からである。彼が言い出した話だから、よほどの理由がなければ断るわけにもいかない。だから、最終的には引き受けた。「まァ,何とかなるだろう」

 そして、5月になった。忘れかけていたこの話を、モンゴル滞在時にD社長から念押しをされた。「カタオカさん、講演会はよろしくお願いしますよ。テーマは草花の植え方とボンサイの話にして、45分くらいでやって下さい。いかがですか?日取りは6月13日、土曜日にやりましょう。ただしこの日、私はドイツに出かけていていません。ぜんぶHさん(事務長みたいな女性)に任してあります。やって欲しいことがあれば、彼女に頼んで下さい」

 ・・・けっこう細かいところまで考えてるやないけ?!まァ,今さらジタバタしてもしょうがない。・・・そして、いよいよ6月の講演会本番が近付いてきた。

 左の写真は講演会の2日前、「ポスターを作るから」と、Hさんの求めに応じてガーデンセンターの売り場に立った時のものだ。ちょっとすました表情を作って、それなりの格好をして撮影してもらった。そうしたら翌日の午後、写真右のような布(?)ポスターが、もう出来上がってきた。これには正直ビックリした!

まさかモンゴルで講演をしようとは・・・。日々好日、日々感謝。 (K.M)

(475) モンゴル日記(190)

【 イチゴ生産農場 】

 

 写真はバヤン・チャンドマン農場に行く途中、撮影したものだ。こんな施設はこれまで見たことがなかった。きっと最近 建設されたものだろう。同乗していた親友B氏にたずねた。物知りの彼が言うには、イチゴの生産農場だという。それも日本とモンゴルとの合弁事業なのだそうだ。

 そのイチゴ・ビジネスの話は、以前に日本で聞いてはいた。しかし こちらに滞在していても、その実体が見えてこなかった。けれど、こうして姿を現した事業のカタチを目にすると、興味が湧いてきた。

 実をいうと、イチゴ事業についてはこちらに通いはじめた頃、D社長との話し合いで何度か話題になったことがあった。結論的には、イチゴをやるには資金とノウハウがない。花ビジネスの方を優先させよう、ということになったが。

 さて このイチゴ・ビジネスの情報は、モンゴルではそれ以上は得られなかった。それで、帰国してから調べた。その結果、日本側の事業者は前橋市の会社だということが分かる。同社は首都圏に直営店を出すくらい力があり、2012年にモンゴルのBグループと合弁会社を設立したということだった。

 Bグループは、ウランバートルで食品スーパーを何店か経営している。その店頭には、多くはないが日本商品が置かれており、筆者もときどき利用する。

この合弁事業に比べると、フジガーデンはスモールビジネスだ。でも 日々好日、日々感謝。 (K.M)

(470) モンゴル日記(185)

【 店頭の百均商品 】

 

 最近、親友のB氏が話してくれた。「ウランバートルでもダイソーのようなお店ができましたよ」。「本当?」「見に行きますか、シャチョー?」「ぜひ見てみたいですね」。

 ということで、街の中心部にある件の店へ見学に。写真左はその入り口付近のようす。また店内には、カメラを目立たないようにして持ち込んだ。最近はウランバートルの店舗でも、撮影はNO!という所も増えてきた。それで右の写真は失礼ながら、見つからないように店内風景をすばやく撮ったものだ。よく観察すると、あちこちに日本語の文字が確認できる。

 店内に並べられた商品は、たしかに大半が日本製である。それらの価格は日本円でいうと、1個200円から300円くらい。これらは日本では100円均一商品だろう。たまに400円前後の値札がついたものも見える。

 商品を見てまわって、店を出てからB氏に聞いた。「日本の100円ショップが、出資などで関わっているんでしょうかね?」「いや,そこまで仕組みができていないと思います。それより、日本でこれらを大量に買い付ける業者がいて、ひょっとしたらモンゴル人かも知れませんが、それをモンゴルに輸出して、その品物をこうした店が仕入れているんじゃないでしょうか。まだ、日本のような流通のしくみはできていないのでは・・・」。

実際の流通システムはどうなっているんだろう? 日々好日、日々感謝。 (K.M)

(466) モンゴル日記(181)

【 雑然のなかの知恵 】

 

 今まで気がつかなかった。だから、これを発見してその目的を聞き、はじめは驚き、そのあと感心した。クルマのフロントガラス内側に付けられた、この番号の記されたステッカー。実はこれ所有者の携帯電話番号なのだ。日本ではこんな風に、自分のクルマに自分の携帯電話の番号を貼っておくなどゼッタイ考えられないが。

 こちらでは自動車の駐車も、多くは整然とは行われていない。まァ,日本人の感覚で言えばということだが・・・。街なかや多くのアパートなどでは、ふだんはクルマが立錐の余地もないほどビッシリと止められていることが多い。駐車しようとする者は、すでに別の車が止めてあっても何とか割り込めないかと努力する。

 しかし どうしてもそれが出来ないとなると、すでに止まっているクルマの前・後や横に邪魔をするような形でクルマを止める。つまり そのクルマが出ようとするのを妨げる格好になる。これじゃあ,先に駐車した方が気の毒だ。けれど、ここでこのステッカーが役に立つ。邪魔をしているクルマの持ち主に、そのステッカーの番号を見て電話をかけるのだ。「あんたのクルマをどけてくれ!」と。

 よく観察してみると、このステッカーは多くのクルマに貼ってある。それもちゃんと既製品のような代物なのだ。電話番号の欄だけ自分で記入すればよいようだ。

もう2回、これが役立つ場面に出くわした。日々好日、日々感謝。 (K.M)

(465) モンゴル日記(180)

【 歯痛 】

 

 モンゴルではじめて歯痛を経験した。写真はその際に用いた痛み止めの薬だ。左側は何と「正露丸」。親友B氏からもらったものだ。彼は日本にいた経験があったから、これを持っていた。そして、右側はイブプロフェンである。これは社員のT嬢からもらった。

 この日、夜中に痛くて目が覚めた。2,3日前から左奥の上の歯が痛むのだ。虫歯など無かったはずなのに・・・。ある日本の友人は、疲れが溜まってくると歯茎が浮いてきて、それが痛みになるのだと言う。

 ともあれ困ったので、朝になってから親友B氏に鎮痛剤がないか電話を入れた。そうしたら「ああ正露丸がありますよ」と言う。「変なモンゴル人・・・」。でも、午前中に持ってきてくれて、ありがたかった。

 さて「イブプロフェン」である。正露丸をもらってから、それを患部に詰めていた。しかし、あまり効果が出て来ない。1時を過ぎてから、売り場で店番をしていたT嬢を昼食に誘った。「痛いときは美味いものを食べるに限る?!」。日本食を食べに行くことにした。

 レストランのテーブルに着いてから、彼女は「痛むのですか?」。左頬をさすりながら、筆者は頷いた。「それじゃあ、そんなヘンな薬はやめて、私が持っている薬を飲んでみますか?」と言って、差し出したのが「イブプロフェン」だ。これが効いた!

念のためIN検索で調べてみたら、無難な鎮痛剤だった。日々好日、日々感謝。 (K.M)

(464) モンゴル日記(179)

【 ウランバートルのいま 】

 こういう景観は〝ウランバートルのいま〟を表している。山々に囲まれた地理的環境と、現在この都市で進行しつつある現象を示している。

 6年前にはじめてウランバートルを訪れた。当時はまだ車が多くなく、道路の混雑ぶりも現在ほどではなかった。それが今や、急増した車の排気ガスは冬場のスモッグの原因の一つと見なされている。そして ウイークデーの交通渋滞はひどく、目的地への時刻がなかなか読めない。だから、行政は自動車の市中心部への乗り入れを規制している。

 ところで 前方奥のモンゴルらしい山々も、かつては山すそまでハッキリと見とおせた。あの辺りにはまだ建物などがほとんどなくて、スッキリしていた。

 けれども 筆者はこうしたウランバートルの急激な変化を、ただ嘆いているわけではない。観光客ならそうかも知れない。しかし、今は1年のうち何分の一かはこの地で暮らす。ここでの合弁事業に携わり、半生活者として暮らしてみると、嘆くより理解することの方が多いかも知れない。

 そして、むちゃくちゃな面もあるにせよ、この都市が持っている活気,活力はうらやましく思う。少子高齢化とか過疎化とか、ここではほとんど関係ない。また、人間のたくましさや厚かましさにもたびたび接する。たまに他人への気配りは弱点か、などと思ったりすることすらある。

でもウランバートルでの生活は 日々好日、日々感謝。 (K.M)

(463) モンゴル日記(178)

【 クルマの貼り紙 】

 

 写真左は、日本ではお目にかからないクルマのステッカーだ。それは後ろガラスに貼ってあり、〝ЗАРНА〟と書いてある。「このクルマ売ります」という意味らしい。そのほかクルマの年式なども記されている。それに大事な連絡先として、所有者の携帯電話の番号も書かれている。

 気をつけて見ていたら、この種のステッカーのクルマはときどき走っている。先日は、親友Bさんも「今乗っているクルマに貼りたいくらいだ」と、冗談とも本気ともつかぬことを言っていた。どうやらこうした表示は、こちらでは恥ずかしいことでも何でもないと考えられているようだ。

 たぶん業者を通すと、仲介の手数料を取られる。だから こうしたCtoCのやり方で、売り手と買い手が直接交渉を行なって、ビジネスが成立するのだろう。こうした貼り紙をしたクルマがときどき通るということは、この種のやり取りが行われ続けているからだろう。

 ところで 次に右の写真である。「ぶつかってくれよ、オイラは金がいるんだから」というようなニュアンスだろうか?これはブラック・ジョーク的でおもしろかった。たまたまこのクルマの後ろを走っていて、運転席の親友Bさんと思わず顔を合わせて笑ってしまった。因みに、このクルマのドライバーは真面目そうな若者だったが。

ウランバートルを走っていると、様々なクルマに出会う。日々好日、日々感謝。日々交通安全。 (K.M)

(462) モンゴル日記(177)

【 インド・レストラン 】

 

 右側の写真は、ときどきカレーを食べに行くインド料理レストランの入り口だ。店の名前は「HAZARA」。大きな看板など掲げていない。けれど、来るとたいてい賑わっている。比較的モンゴル人以外のお客さんが多いようだ。欧米系そしてインド系の人々がよくいる。場所は街の中心部エリアである。

 また 左側の写真は、その日オーダーしたチキンのカレー(中ほどのカップに入った橙色のもの)と、ホウレンソウのカレー(その右隣の暗緑色のもの)である。チキン・カレーは以前から気に入っていて、毎回頼む。またホウレンソウ・カレーは今回はじめてのチャレンジだ。

 その左の皿には大きなナンが重ねられてある。これは直径30cmはあろうかと思われる丸い1人分が、半分に切られて出てくる。しかし、いつもその半分は食えないで残す。また テーブル右横に見えるジュースは、マンゴージュースだ。これが実においしいのだが、味が濃い。だから、ミネラル・ウォーターで薄めながら飲む。

 ところで、ここには一人では来れない。だから、もちろんT嬢が一緒である。こちらに来てから、実感していることだが、食事はやはり相手がいる方が楽しいし、おいしさが増す。幸い彼女もこのレストランはお気に入りなのだ。話は変わるが、ホウレンソウ・カレーはもちろん美味しかった。

異国で日本語のできる相手と食事ができて 日々好日、日々感謝。 (K.M)

(461) モンゴル日記(176)

【 婦人デー⑥ 】

 

 婦人デー当日は、ソヨーチ社では仕事を終えると恒例のパーティーが催される。今年も筆者はお呼ばれした。上の2枚は、事務所でそれが始まった場面だ。

 ソヨーチ社には女性たちが多い。事務員さんを含めれば、7割以上が女性だろう。ところで前号で書いたように、最近は職場において男性たちが女性たちに花を贈ることが定着している。ソヨーチでももちろんそうなのだ。ただし花は贈らないが、花を持たせるのだ。

 D社長は早くから婦人デーに、女性たちのための職場パーティーをやって来たらしい。ウランバートルの多くの事業所でそれをやり始める前から、彼はすでに行っていたようだ。こうした点などを見ても、パートナーのD社長は先見性があると思う。

 さてパーティーが始まると、冒頭に彼がスピーチをする。これは恒例だが、今年はその話の中に筆者からプレゼントが届けられたことに触れたらしい。実は前日、うちの社員T嬢からアドバイスを受けた。「今日のうちに、ワインとチョコレートを事務所に届けておくと喜ばれますよ」と。

 ところで、宴がすすんでからである。D社長が封筒のような包みを、女性たち一人一人に手渡しで与えはじめた。ご長男のB君に聞いたら、どうやら婦人デーのお小遣いを渡しているというのだ。「ほほゥ・・・」、彼にはこうした点がある。

D社長は経営者として興味深い人物ではある。日々好日、日々感謝。 (K.M)

(455) モンゴル日記(170)

【 あわや!! 】

 

 ウランバートルの交通マナーが良くないことは、これまで何度か書いてきた。だから、道路上で起きるちょっとした出来事にはもうあまり驚かない。けれど、この写真のときはたまげた!!

 いわば国会前ともいうべきスフバートル広場、その西側道路でのことだった。筆者たちの乗った車は赤信号のために停車していた。ドライバーは親友B氏。この先に大きな交差点があり、その前で左折車線に入っていた。そこにいきなり、右側の直進車線に止まっていた車がニュッと入ってきた。ほんのわずかのスキをついて、割りこんできたのだ。

 とその直後、こんどは左側から別の車がツツーッと入ってきた。これはまったく無茶な割り込みだった。写真左がその場面。筆者たちのいた左折車線の左隣は対向車線なのだ。そこを走って左後ろから侵入してきたのだ!「わっ接触?!」「よくこんな割り込みをするなァ。マナーが落ちてる日本でもこんな事はしねえぞ!」

 写真右はその直後、おもわず「接触か!」と思ったその瞬間だ。でも、モンゴルの神様は見逃さなかった。天からこの場面を見ておられたようだ。まもなく交通警官がこのクルマに寄ってきた。そして、何ごとかドライバーに告げ、やがて道路端に誘導した。

「言葉が分からないからモンゴル語で〝ざまァ見ろ〟とは言えないが、捕まるのはあたり前だ!БЁДЖИ ?!」

日々好日、日々感謝。モンゴルの神様に感謝?! (K.M)