(398) モンゴル日記(113)

モンゴル日記 モンゴル日記

【北京だより ①】

 少しさかのぼるが、この5月もモンゴルに滞在していた。ところが そのうち2日間、北京に行って来た。パートナーのD社長の発案で、通訳とビジネスの勉強も兼ねて社員のT嬢も同行し、3人で出かけた。

 筆者にすれば、十数年ぶりの北京である。そして、ほんとうに驚くことばかりだった。まず北京は大きく変貌していた!かつての首都ではない、そしてかつての中国ではない!けれども唐突だが、万が一この国が崩壊したならば、それこそ想像できないような混乱に陥るだろうと考え、背筋が寒くなった。

 というのは、モンゴルに渡る前に長谷川慶太郎氏の中国に関する近著を読んでいたからだ。その内容にぐいぐい引き込まれ、二日で読み終えた。そして その本の内容と、実際に訪れ目にした風景が一致する点はいくつかあったのだ。でも、それはここではひとまず措く。

 さて 写真はいずれも、北京郊外にある花卉の大規模市場の風景である。それは日本のような卸売市場ではない。さまざまな花卉園芸の生産者・業者、あるは資材業者が多数集合した、業者向けの展示即売場ともいうべき施設である。

 とにかく広く、花の種類も実に多様だった。左右の写真の通りである。無いのは日本の伝統園芸植物くらいのもの。けれど、こうした施設は1ケ所のみならず、北京に数ヶ所あるということだった。

中国は巨大で複雑で面倒な国ではある。日々注意、日々観察。 (K.M)