【北京だより ②】
これまで中国の花産業などには、あまり関心がなかった。だから、その種の情報はほとんど持っていなかったし、だいたい北京にこんな大規模施設があることすら知らなかった。花の集積地は上海や広州あたりなのだろう、などと考えていた。
ところで写真左には、アンスリウム,コチョウラン,フクシア,球根ベゴニアなどが、右にはゼラニウムやハンギング仕立ての観葉ものなどが見える。実にさまざまな花が集まっていることは先に述べた。そのうえ、それらが膨大な量なのだ。とうぜん品目ではダブっている出展者が少なくない。球根ベゴニアやフクシアなどは、何軒も出展していた。
ところで これまで、中国産の花には〝安かろう悪かろう〟というイメージを抱いていた。けれど、これらの施設を回っているうちに認識が変わった。総じて出来は悪くはない。どうやら品質が上がっているようだ。
次に価格である。日本と比べて、約二分の一から三分の一、中にはそれ以下のものまであった。ほんとうに安い。品質がそれほど悪くなく、価格が安い。これではウランバートルの園芸店で大量に出回るわけだ。物流という点からも陸続きなので、トラック輸送で北京からウランバートルへ比較的容易に運べるらしい。
モンゴルでは花だけでなく、日用品,野菜の類まで、幅ひろくMade in Chinaが浸透している。
2日間の北京だったが、日々好日、日々感謝。 (K.M)