(580) モンゴル日記(295)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて43 】

北モンゴル最奥部を訪ねて43-01

北モンゴル最奥部を訪ねて43-02

 (576)号で述べたように、タイガ地帯に近づいているようだった。やがて,そんな風景が目の前に広がってきた。上の写真がそれである。その中ほどには、タイガを構成する黒緑色の針葉樹林の帯が左右に延びている。そして,その彼方には急峻そうな山々が並んでいた。

 一方,下の写真はタイガの奥の同じ山並みでも険しい姿をしていない。これらは比較的近く、山容もなだらかな山々である。また手前の白っぽい木々はヤナギ類だ。つまりこの場所も川原の縁なのだった。その事は上の写真の手前のようすでもお分かりかと思う。

 この場所に達するまで、二つの涸れ川を突っ切った。これは上記(576)号に書いた通り。その後,ガソリンスタンドと食品スーパーが共にある最後の町を抜け、ここにたどり着いた。その間に難所はなく平地がつづき、比較的スムーズに来れた。

 「この先はどっちに進むんだろう?きっとこの川を越えて前方のタイガの方に行くんだろうなァ。B氏に見せてもらった目的地の唯一の写真も、こんな風景だったけど・・・。」

 辺りはまだまだ明るいが、すでに夕方6時半は過ぎていた。「まァ,ここまで来たのなら早いうちに目的地に着けるだろう。そしたら,簡単な酒盛りくらいは・・・」と内心考えていた。

 しかし,このあと状況は急展開した。まだ明るくても,一寸先は闇なのだ!日々意外、日々想定外。 (K.M)