(585) モンゴル日記(300)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて48 】

北モンゴル最奥部を訪ねて48-005

北モンゴル最奥部を訪ねて48-006

 4台のクルマは脇目もふらずにドンドン走った。上の写真のように、周囲には大草原と森,なだらかな山々とその稜線、こうした風景が展開していた。これ自体は美しく、のどかだった。それに幸いにも進路の大転換をしてここまで、トラブルめいたことは全く起きていない。

 この頃になると,どういう訳か、放牧された家畜にも出会うことが少なくなった。辺りがちょっとばかり,うす暗くなってきたせいだろうか?日本では信じられないほどの明るさだった。腕時計を見ると、もう午後9時近かったが。

 その後,目的地に着いてから調べてみたら、この時期,晴天の日ならば午後11時ころまで暗くならなかった。その事が今回の”アドベンチャーツアー”では大きな助けになったのだが。しかしその裏返しで、朝は7時を過ぎないと明るくなって来なかった。

 ところで,下の写真も牧歌的な風景である。けれども,この写っている川の下流には怪しげな橋が待ち構えていた。しかし,そんな事は知る由もない。

 次号で詳しく述べるが、こちらは以前おっかなびっくり渡った”屏風岩”の橋より、さらに危うそうな代物だった。だいたいオール木製橋だった。それも数日前に大水の洗礼を受けたのだ。そのうえ川の水は多く、流れも速かった。

一難去ってまた一難。モンゴルの神よ、どうか筆者たちを見捨てんでくれ。日々神頼み、日々祈り。 (K.M)