(612) モンゴル日記(327)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて75 】

北モンゴル最奥部を訪ねて75

北モンゴル最奥部を訪ねて75

 虹がかかった!! 異国の果てで虹を見た! まったく予想もしていなかったことだ。新潟では近ごろあまり目にすることがなかった。そんなこともあったせいか,北モンゴルの空にかかったこの七色の半円に、しばし見惚れていた。虹というのは見る人の心を静かに躍らせるものだ。子供のころは興奮に近い感情を覚えたが。

 今回のこの虹はキャンプの近くで発生したのか,大きくてまるでシシケッド川に架かったような構図だった。それで「消えるなよ,消えるなよ」と願ったが、結局10分と持たなかったろうか。それはカメラの時刻が裏付けていた。22時10分頃から数分だったような気がする。

 上の写真はいわばシシケッド川右岸側のものだ。Bさんと筆者が寝起きするコテジの、その彼方に虹の端があった。また下の写真は左岸側のもので、森林豊かな対岸の山にかかっていた。

 これはモンゴルに来て2度目に見た虹だった。最初はウランバートルで夕立があり、その直後に出現した。しかし、その時は虹がだいぶ遠くで小さく、感激はあまり覚えなかった。しかし、今回は突然であり(まァ,予定していて出現する虹というのは聞かないが)近くで、筆者にすれば劇的だった。だから感激の度合いが強かったのかもしれない。

 まァ,虹の原因として思い当たるのは、夕方襲ってきたごく短時間のにわか雨くらいだったが。日々予想外、日々劇的。 (K.M)